動脈硬化測定

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動脈硬化とは

　動脈硬化とは、血管の壁の肥厚と内腔の狭窄・血管の弾力性の低下を表すものです。動脈硬化が進行すると血液の流れが悪くなり、脳血管障害（脳梗塞、一過性脳虚血発作）・虚血性心疾患（心筋梗塞、狭心症）を発症しやすくなります。
　高血圧・糖尿病・高脂血症などを放置していると動脈硬化が進行します。高血圧・糖尿病・高脂血症を治療する理由は最終的には動脈硬化を予防することにあるのです。

脈波伝播速度（PWV）

　動脈硬化度を表すものの一つに脈波伝播速度があります。脈波伝播速度とは心臓から押し出された血液により生じた拍動（脈波）が、血管を通じて手や足に届くまでの速度のことで、主に血管の硬さを表します

足関節上腕血圧比（ABI）

　動脈硬化度を表すもう一つが足関節上腕血圧比です。足関節上腕血圧比は上肢の血圧と下肢の血圧の比をとったもので、主に血管の詰まり具合を表します。

動脈硬化測定装置

　動脈硬化測定装置は上記のPWV・ABIを測定することにより動脈硬化度を測定します。現在の動脈硬化の程度を知ることができるとともに、高血圧・糖尿病・高脂血症治療の総合的評価を行うことができます。高血圧・糖尿病・高脂血症をきちんと治療することにより動脈硬化度が改善すると、PWV・ABIの数値の改善として表現されます。
　当院では高血圧・糖尿病・高脂血症で治療されている方は、定期的に動脈硬化度を測定し、治療効果を判定しています。