甲状腺疾患

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　甲状腺疾患で有名なものはバセドウ病でしょうか。バセドウ病は甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰（必要以上に）体に放出されさまざまな症状を引き起こす病気です。
　甲状腺ホルモンとは簡単に言うと体を活発にするホルモンで、のど仏の近くに蝶々のような形をした甲状腺と言う臓器から全身に放出されます。このホルモンが出すぎると体が活発になりすぎて汗が出やすくなったり、脈が速くなったり、体重が減少したりします。逆にこのホルモンが出にくくなると活動性が低下し寒がりになったり、脈が遅くなったり、むくんだりします。
　ところで実際の患者さんの訴えは多彩で、私が一番興味深かった患者さんは１−２週間前に首をぶつけてその後首の半分が痛いと言うものでした。この患者さんは左の甲状腺が硬く触れて甲状腺ホルモンが出すぎている状態でした。首をぶつけたことは関係なく、痛くなる前に風邪をひいていたのが原因でした。
　このように甲状腺疾患は、思いもよらない症状・訴えで見つかることがあります。

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